IMG_20200705_091619時々さえていると、物に呼ばれたり、土地に呼ばれたり、いろんな直感が働くことがある。けれど、これとはちょっと違うのだけど、なーんとなく、いやだなぁとか、いいなぁと思って、行動するかどうか、決断に影響を及ぼす感覚がある。これもまた、直感の一つではないかと思う。
私は、これまでかぞれ切れないほどの、この無数の直感に助けられた来たように思う。

家の前の通りにある異質感漂う一軒家
電波か何かの影響なのかわからないけれど、電車が通るそばはあまりいい気持がしない。以前、住んでいた家だが、家の前が線路だったことがある。海外であったため、庭があって、ちょっと離れた位置に線路があったので、それほど振動も音もうるさくない。しかも自分が住んでいた部屋は、反対側、静かな道路に面していたため、日当たりもよく、いたって快適な場所だった。むしろ、快適な場所だった。
住んでしばらくして、家の近所を探索。いろんな住宅地を歩いて、どこに何があるかを把握しようとしたことがあった。自分の部屋の道路をまっすぐ歩いていく。とても雰囲気がいい通りだ。と、突然左側が気になると言うか、意識が引っ張られるような感じがする。
振り返ってそちらの方を見ると、一軒家があった。隣近所ともそれほど間隔はなく、車を2台ほど置けるちょっとした庭兼駐車場スペースが家の前にあった。ごくごく普通のお家だ。
けれど、なぜか、他の家とは違って、どこか、暗いというか、あんまりよい感じを受けなかった。近づきたくないと言うかなんというか。
この家が面する道路全体は、いたって普通だし、むしろ気がよい感じるのする道路だ。けれど、この家だけ妙に異質というか、何かちょっと浮いて見える感じがした。しかも、いい感じではなく、いやな感じがするのだ。締めっとしていると言うか、暗い感じ。だから、この家の前を通っていけば、いろんな場所に行くのに近道になるのだが、何となくこの家の前を通りたくなくて、できるだけ避けるようにしていた。それに、線路の下を通るアーチにも近いし。

それは突然起きた
引っ越しをしてから1年半くらいたっただろうか。大家さんの都合で、突然引っ越しをしなくてはならなくなった。突然の話で、慌てて家を探すことに。 引っ越しを楽にしたかったため、できるだけ近所がいいと思い、近所にある物件を5件内見することにした。偶然にも同日になってしまい、丸1日使って、5軒内見する日が来た。
その朝、支度をしていると、道路を大声で叫びながら、興奮した様子で早歩きをする男性がいた。レースのカーテンではっきりは見えないが、とても興奮している様子が感じられる。目が血走っているような感じで、ちょっと怖かった。
頭おかしい人かな、と、軽い気持ちで思っていた。
内見をする家は、例のちょっと近づきたくない一軒家の前の道路を使うと、近道な場所が多かった。けれど、その日もやっぱり嫌な感じがして、どうしても近づきたくなかった。
けれど、真夏の引っ越し活動。暑くてさすがに嫌になり、ちょっと嫌だったけれど、例の家の前を通った。その日は、というか、いつもより、なぜかとても気になって、気持ちが悪い気がした。やっぱり通るべきではなかった、と後悔。
その後もう一回通る機会があったが、やっぱり、この嫌な予感、直感を信じて、遠回りをすることにした。

道路が封鎖?
あちこちの物件を内見し、ようやく気に入ったお部屋を発見。汗をかいたこともあり、喉がカラカラ。友人と食事に出かけることにした。ビールがおいしい。
ほろ酔い加減になって、気分良くなってさあ帰ろうと、家に向かうと、家の前にある道路が封鎖されている…???そして人だかり。
携帯が鳴り、見ると、さっきまで一緒だった友人からのテキストメッセージだ。よく見ると、この近くで殺人事件が起きたと言うので、気を付けてというものだった。だからかなぁと思った。
しばらくして、警察官がやってきて、順番に並んで、身分証の準備をしろという。どうやらただ事ではない、というと、殺人って…?
簡単な事情聴取と身分証の提示を済ませ、待つこと1時間半。ようやく警察官に連れ立って、家まで帰れることとなった。待たされた住人たちは口々に何の事件だと聞くも、深刻な事件だとしか言ってくれない。家に戻り早速ニュースをチェックすると、なんと、あの家の近所の写真が!
精神障害者による、殺人事件が発生し、犯人が逃走したと言う。ぞっとした。もしかしたら、今朝大声でわめいていた、あの白人男性かもしれない…。顔をよく覚えていないけれど、異様に興奮していたこと、目が血走っていたようにも思えた…。
翌日確認に行くと、例の気味の悪い家で起きたようだ。自分の直感に反して、あの道を通ったときには、すでに人が殺されていたかと思うとぞっとする。しかももし、あの時犯人がいたら…?

潜伏先がわからない殺人犯
翌日もまた、内見の予定が入っていた。出かけるべきがどうするべきか迷った。けれど、一刻も早く家を見つけないとという思いと、住んでいる場所はそこそこ大きな町で、人も多いため、大通りを通れば大丈夫かなと思い、出かけることに。 しかし、いまだに犯人が捕まっていない。やはり怖い。 内見を終え、まっすぐ家に帰ろうかとも思ったが、その日はやけに天気が良かった。気分もいいので、いつもお散歩に行く公園に向かおうかとふと思う。
しかし、一瞬嫌な予感がした。
「そうだ、殺人犯がまだ捕まっていない…」
けれど、もう一人の自分が、「いやいや精神異常者が、こんな緑あふれる気持ちのいいところにいるのかな」と取り消そうとする。でも、一瞬よぎった心の声。やはりこの直感に従った方がよいのかな…?
すると、外国に住む友人からのメッセージが入ってきた。昨晩殺人事件の話を伝えたため、心配してメッセージを送ってきたのだ。この友人、なかなかのサイキック能力者で、いろんなことに感度がいい。
自分の直感を信じられない私は、友人に今から公園に行こうかと思うが、ちょっと殺人犯のことが気になるので、やめようか迷っていると伝えた。すると、友人もまた、「あまりいい気がしない。捕まるまで慎重にした方がよいのでは」と忠告してくれた。

結末
友人とほんの一瞬よぎった直感のアドバイスを信じ、その日はまっすぐ自宅へ。翌日もいつもの一日を過ごし、ニュースをチェック。すると…。
例の犯人が捕まったと言う知らせ。しかも、昨日行こうとしていた公園に隠れていたと言うのだ。
一度ならずも二度までも、ニアミスしてしまった自分。あとで考えれば考えるほど恐ろしいのだ。
よく考えたら、以前も沖縄で直感に助けられたことがあったっけ。つくづく己の欲を優先し、直感をないがしろにする自分。改めて、直感を大事にすることの重要性に気づかされる事件だった。
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